SEOの効果を測る | 計測に有効なツールとその使い方について
SEO対策の成果が目に見えるようになるまでにはどうしても時間がかかるものです。
とはいえ実際にSEOを始めたら、その取り組みがうまくいっているのかどうかを知る必要があります。
そのためには取り組みに対してのKPI(指標)を設置して計測していく必要がありますが、SEOの効果を測るKPIは「ビジネスの種類」や「目標」によって変わってきます。
そこで今回の記事ではビジネスの種類や目標に関わらず、必ずチェックするべき3つの指標を見ていきましょう。
この記事の目次
SEO対策の成果が目に見えるようになるまでにはどうしても時間がかかるものです。
とはいえ実際にSEOを始めたら、その取り組みがうまくいっているのかどうかを知る必要があります。
そのためには取り組みに対してのKPI(指標)を設置して計測していく必要がありますが、SEOの効果を測るKPIは「ビジネスの種類」や「目標」によって変わってきます。
そこで今回の記事ではビジネスの種類や目標に関わらず、必ずチェックするべき3つの指標を見ていきましょう。
その指標とは、
- ランキング
- トラフィック
- コンバージョン
の3つです。
この3つの指標だけで必ずキャンペーンがうまくいっていると断定することはできませんが、計測することで数値を元に改善していくアクションプランを組むことができます。
それではこれら3つの指標について順番に見ていきましょう。
ランキング
キーワードごとのランキングはSEOの効果測定で最も一般的なKPIです。
この指標を確認することでどのキーワードに対して力を注いでいけばいいのかが明確になります。
調査によるとGoogle検索では最初の1ページ目に表示されているサイトが全体の92%のトラフィックを占めているとのことです。
このことからも効果に繋がりそうなキーワードに絞って改善していくことはとても大切ですね。
例えばもしあなたのサイトが20個のキーワードを計測していたとします。
そしてその中の5つのキーワードだけがGoogleの最初の1ページ目に表示されていた場合、これらのキーワードに対してより多くのコンテンツを制作していくことでさらにページ中のランキングを上げていくことができる可能性が上がります。
言い換えると、その5つのキーワードの競合が強く、それ以上努力してもランキングを上げることが難しい場合は残りの15個のキーワードにフォーカスするという選択肢もあるでしょう。
このキーワードごとのランキングデータはSEO対策の指標で一番はじめに確認すべきところだと言えます。このデータが無ければSEO戦略での改善プランを作ることが難しいからです。
キーワードのランキングデータはSEO対策を進めていく上で必須の事項ですが、それだけでは足りません。
ランキングが高いキーワードが本当に利益に繋がっているのかについても知っておく必要があるでしょう。
キーワードのランキングを確認する方法
キーワードごとのランキングを確認するのに便利なツールがいくつかありますが、そのうちの1つを紹介させて頂きます。
BROADENTRY ランキングチェッカー
http://broadentry.com/rankingchecker/
こちらのサイトの一番上にある「調査するURL」と書かれたURLにあなたのサイトURLを入力します。
そしてその下にある「キーワード」と書かれたフォームに上から順番にSEO対策をしているキーワードを入力していって下さい。
下の「調査開始」というボタンを押すと、GoogleとYahoo!、bingでの検索順位が表示されます。
この調査結果を見ることでどのキーワードが上位表示されているのかがひと目で分かります。
トラフィック
キーワードごとのランキングが確認できたら、次にSEOによって獲得したトラフィックの質を見ていきましょう。
検索結果の1ページ目に表示されるキーワードであっても、そのキーワードから獲得できるトラフィックの質が悪ければ意味がありません。
トラフィックの量
自社サイトへのトラフィックの量はオーガニック検索でのユニークユーザーの訪問数をKPIとしてカウントするとよいでしょう。
あなたのSEO戦略がうまくいっているなら、時間が経つにつれてオーガニック検索の量が増え始めていることに気づくと思います。
期待できるトラフィックの量は設定したターゲットオーディエンスによって変わってくることになります。
例えば、もしあなたが全国へ発送できるオンラインでの名刺プリントサービスを展開していた場合、地方の歯科医院のサイトに比べてもっと多くのオーガニック検索を獲得できることになります。
トラフィックの質
SEOによって獲得したトラフィックの質を確認するには、いくつかの要素の組み合わせをみる必要があります。
多くの場合、以下に示すKPIがトラフィックの質を測る要素になります。
- ページビュー数
- 平均セッション時間
- 直帰率
もしあなたが上記のKPIを確認したところ、1ユーザーあたりのページビュー数・滞在時間が少なく、直帰率が高い場合はSEOを掛けているキーワードに問題がある可能性があると言えるでしょう。
また選択したキーワードとトラフィックの関係性についても注意する必要があります。
1つ例をあげてみます。
もしあなたがある地域でパソコン教室をやっていたとします。そしてターゲットオーディエンスとして「パソコンでWordやExcelを使えるようになりたい人」と設定したとします。
その場合、SEO対策としては「Word 使い方」や「Excel 使い方」といったキーワードを選ぶかもしれません。ですがこの場合、このような問題が生じる可能性があります。
- 「Word 使い方」というキーワードで検索している人は、パソコン教室ではなく自分自身で使えるようになるための情報を探している可能性がある
- もしパソコン教室を探していたとしても、この時点ではまだニーズが低いフェーズにいる可能性がある
といった事が考えられます。
逆に「(地域名)パソコン教室」というキーワードで検索しているユーザーはズバリ直接的な見込客になる可能性が高いでしょう。
彼らも以前は自分自身でWordを学ぼうとしていたかもしれませんが、その後に教室で学ぶことを考えている人たちです。
こういった人たちが地域のパソコン教室を検索し、ブログ記事を読み、体験者の声を読んで信頼性を確認していきます。
その結果彼らは教室にお金を払って通う生徒になるという可能性が高くなってきます。
トラフィックの量と質を確認するツール
トラフィックの量と質に関してはGoogleアナリティクスを使用することで計測することができます。
設定したプロパティのトップページを見ることで「ページビュー」「平均セッション時間」「直帰率」を見ることが出来ます。
オーガニック検索に関してはGoogleアナリティクスのプロパティ画面の左側にある集客の中のサマリーをクリックすると表示されます。
またこの次に紹介するコンバージョンの計測についてもGoogleアナリティクスで実行できます。
コンバージョン
コンバージョン数はSEO対策の効果がはっきりと分かる指標の1つになります。
ですが、どのような方法でコンバージョンを計測すればよいのでしょうか?
コンバージョンを定義する
コンバージョンに関しては明確なゴール地点を設定しておく必要があります。
例えば自社のゴールがリード数を増やすことだとすると、コンバージョンは以下のようなものになるでしょう。
- 資料請求
- フォームからの問い合わせ
- 電話問い合わせ
またこれらのコンバージョンゴールに関して、オーガニック検索でのコンバージョンなのか、それ以外の広告などからのコンバージョンなのかは分けて計測する必要があります。
重要なことはサイト訪問者のすべてが「いますぐ購入する」見込客ではないということです。なので、実際の購入に至っていない要素も含めて考えないと、大事な要素を見落としてしまいます。
「メールマガジンの登録」「SNSでのシェアの数」などの要素に関しても反応がある場合、あなたのサイトでオファーしていることに関して興味を持っているといえますね。
こういったタイプのコンバージョン数も商品(またはサービス)の成約につながる重要な指標となります。
ここまでお伝えしたような指標を計測することで、どのキーワードが実際の成約につながっているのか知ることができるでしょう。
投資対効果を計測する
売上と成約を計測する仕組みを持つことで、あなたのSEO対策に関しての投資対効果が把握できるようになります。
さらにステップを進めることで投資対効果をベースとしたLTV(顧客生涯価値)を測ることもできます。
まとめ
今回紹介したKPIを計測することのメリットは単にSEO対策の効果を知ることだけにとどまりません。
計測したデータは効果的な戦略を判断する材料にもなります。またそのように改善を繰り返すことでビジネスを成長させることにも繋がるでしょう。
ぜひ今回の3つの指標を軸にKPIを組み立ててみてください。