高い開封率のメールの件名に共通している4要素

一体どのような件名が開封されやすいのでしょうか。開封されやすいメールの件名は以下の要素を含んでいる傾向があることがわかります。

高い開封率のメールの件名に共通している4要素

普通のビジネスパーソンであれば毎日多くの企業から山のようにメールを受信しているものです。それらのメールがすべて開封されて読まれていることはまずないでしょう。

せっかく書いたメールも開封されて読まれなければ送信する意味がないに等しいものです。そこでメールを開封してもらうためにはメールの件名が非常に重要になってきます。このメールの件名1つで開封率は大きく異なってきますし、売上にも影響が出てきます。

一体どのような件名が開封されやすいのでしょうか。開封されやすいメールの件名は以下の要素を含んでいる傾向があることがわかります。

  1. 利益
  2. 緊急性
  3. 目立たせる
  4. 具体性

これらの4つの要素を意識してメールの件名を考えると読者に開封してもらいやすいメールを書くことができるでしょう。当記事では、この4つの要素それぞれについて見ていきましょう。

利益(ベネフィット)

何も利益がないことに対して人は積極的にはなりにくいものです。そこで大切なのが利益を与えるという視点です。メールを開封してもらうためには、メールを開封する読者がメールを読むことでどんな利益が得られるのか想像できるような件名にすることを心がけるべきです。

そのためには、まずメールを読む読者がどのような属性の人であるのか、その人たちにとってはどのような情報が利益として受け取られるのかを考えることが重要です。それを確認したうえで読者にとっての利益となるメールの件名を考えていきます。

それでは、実際のメールの件名の事例を交えながら説明します。

  • メールを送る企業:太陽光パネルを支えるための器具「架台」の販売会社A
  • メールを受け取る企業:太陽光パネルの設置工事を行う施工会社B

販売会社Aは、先日、架台のラインナップに「軽量架台」を新しく追加し、販売を開始しました。軽量架台は軽量であるために設置工事の作業員にかかる負担、必要な労力を大幅に減らすことが可能です。架台を販売会社Aのクライアントは施工会社Bになります。

そこで販売会社Aは施工会社Bに対して軽量架台の販売開始のお知らせメールを施工会社Bに送信することになりました。

最初のメールの件名は

架台販売会社Aから新商品販売のお知らせ

としました。

しかし、この件名では読者にとってどんな利益があるのかいまいちわからないですよね。

そこで、メールの件名はどんな利益があるのかわかるようなものにしましょう。先ほどの件名を変えるとするならばメールを受け取る施工会社Bにとってどんな利益があるのかを意識した件名を心がけます。施工会社Bにとっては設置工事の労力が削減できるのが利益です。それを件名に盛り込みましょう。

設置工事の労力を大幅に減らす軽量架台販売のお知らせ

このような件名とすると、メールを開封する前にメールを読むことで有益な情報(≒利益)を得られると予測できるのでメールは開封されやすくなります。

緊急性

メールを開封してもらうためには、メールの件名に「今」開封して読むべきであることを読者に伝える緊急性という要素を取り入れると良いです。

基本的に多くの人は今すぐに読まなければいけないメール以外のメールを後回しにしがちです。後回しにされたメールの開封率というのは時間を経るに連れて大きく減っていき、結局開封されないメールというのが多く存在するのです。

そのため読者に「今」メールを開封し読んでもらうことが大切なのですが、そのために緊急性という要素を件名に盛りこむと効果的になのです。

たとえば、期間限定、数量限定といった限定であることを件名に入れておくと緊急性を伝えることができます。件名で読者に今すぐ行動しなければ損すると伝えることでメールを開封してもらうことが可能になります。

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このような緊急性をメールの件名に盛り込むことによって、他の山のようにあるメールと差別化をはかることができます。今すぐ開封しなくてもよいありきたりなメールとは異なり今すぐ開封する必要性のあるメールであることをアピールすることが可能になるのです。

目立たせる

メールの開封してもらうためには、件名を目立たせることが有効です。
そのための手段には以下の2つがあります。

  • 装飾を施す
  • 自社商品・サービス独自のユニークさを打ち出す

装飾を施す

他のメールの件名に埋もれてしまわないように件名には読者の目を引く簡単な装飾を施すと良いです。この簡単な手間だけでも他のメールに埋もれてしまうことを避けることができます。
たとえば下の例を見てください。

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「先着20名様軽量化台を20%割引で販売!」

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装飾を施している件名のほうが格段に読みやすいですし、メッセージが伝わりやすいのです。

自社商品・サービス独自のユニークさを打ち出す

自社商品・サービス独自のユニークさを打ち出すことも有効です。そのためにも自社商品・サービスを他の商品・サービスと比べたときにどんな強みがあるのか棚卸ししてみると良いでしょう。
たとえば、前述の軽量架台を例に出すと、他の架台に比べて30%重量が少ないという事実があるとします。その強みを件名に打ち出しましょう。

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他社と比較した際に自社商品の強みを件名に表示することで読者の興味を引くことができます。

具体性

件名を開封してもらうためには、より商品・サービスへのイメージをわかせるための具体性を持たせることが有効です。より自社の商品・サービスの特徴をより具体的にすることが必要だ。具体的にすることで読者に自社商品・サービスについてイメージしてもらいメールを開封するモチベーションを高めることができます。

たとえば商品の材質、産地、価格、生産者、採用企業などを件名に入れると良いです。
メールの例をあげます。

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このように具体性を件名に入れることで読者はより商品・サービスへのイメージを持ちやすくなってメールが開封されることにつながるのです。

まとめ

繰り返しになりますが、メールの開封率をあげるためには以下の要素を意識してください。

  1. 利益
    • 読者にとって利益があると伝える
  2. 緊急性
    • 今開封しなければ損することを伝える
  3. 目立たせる
    • 他のメールに埋もれないように装飾、独自性を打ち出す
  4. 具体性
    • 商品・サービスへのイメージを持ちやすいようにする

これらをメールの件名に盛り込むことで開封率アップを図っていきましょう。

  • 製造業BtoB企業のためのメールマーケティングガイドブック