メールマーケティングの基本5パターンを使いこなす
メールを使ったマーケティングは長らく利用されている手法ですが、依然として効果的な手法です。展示会で自社ブースに来場されたお客様、自社サイトにアクセスしてくれたお客様に対して、手軽に、また段階を踏んでアプローチすることができるからです。
しかし、メールマーケティングと言いましても、いくつか種類があり、大きく5パターンに分けることができます。今回はその各パターンのメリット・デメリットについて解説してまいります。
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メールを使ったマーケティングは長らく利用されている手法ですが、依然として効果的な手法です。展示会で自社ブースに来場されたお客様、自社サイトにアクセスしてくれたお客様に対して、手軽に、また段階を踏んでアプローチすることができるからです。
しかし、メールマーケティングと言いましても、いくつか種類があり、大きく5パターンに分けることができます。今回はその各パターンのメリット・デメリットについて解説してまいります。
メルマガ
メールマーケティングで、一般的な方法はメルマガです。多くの人のメールボックスにはメルマガの1つや2つが配信されていることと思います。
メルマガは1週間、1ヶ月ごとなど、定期的に配信を希望するメルマガ購読者へと配信するメールです。メルマガはメールマガジンの略であり、マガジンということで様々な情報を掲載したメールを配信します。
メールを配信する企業はメルマガを通して自社の商品・サービスのみならずブランディングにつながるような様々な情報をメルマガ購読者に届けることを狙いとしています。
メルマガのメリット
- 嫌がられにくい
- 相手に時間を割かせるテレアポのような営業とは異なり、メルマガに興味のある人が自ら自分が読みたい時にメルマガを読んでもらうことができる。
- 顧客のエンゲージに利用できる
- 定期的にリピート購入してもらうような商品であれば既存顧客との接点を保つエンゲージは欠かせません。そこでメルマガを送ることで顧客とのつながりを保ち続ける接点を作り出すことができます。
- 低コスト
- 広告、チラシ配布などに比べて圧倒的な低コストでメルマガは作成・実施が可能です。
- ブランディングに活用
- たとえば、普段は顧客に見せない企業の社員の声などの企業の日常を伝えるようなメルマガを配信するなどしてブランディングに活用することができます。
メルマガのデメリット
- 配信リストが必要
- メルマガを配信するためには配信リスト(メールアドレス)が必要です。その配信リストを獲得することが難しい場合もあります。
- コンテンツのネタ切れ
- メルマガを高い頻度で送る必要がある場合において、メルマガのコンテンツを考え続けるのは簡単ではありません。メルマガを配信しなければならないからといって、無理やりひねり出した内容の薄いコンテンツを掲載したメルマガは、仮に読まれたとしても読者にとって退屈に感じられたり、ブランドイメージを落としかねません。
- 開封されにくい
- メルマガを開封して読んでいるのはすべての人ではありません。普通の人は、よっぽど読んで利益がありそうな内容であるとわかる件名のメールしか開封しません。そういうわけでメルマガは開封されにくい傾向があります。
案内メール
企業のイベントや新商品のリリースを案内するメールです。メールの読者にはイベントに参加してもらったり、自社サイトを訪問してもうことを促す告知のためのツールとして活用します。
案内メールのメリット
- 書きやすい
- 案内メールに書くコンテンツはイベントや新商品の案内と明確に定まっているために簡単に書くことができます。
- ターゲットの絞り込みが簡単
- 案内メールは配信する対象を絞り込むことが容易です。案内するイベントや新商品について興味を持っている人にのみ送ることができるからです。
案内メールのデメリット
- 案内の内容に関係のない情報を乗せにくい
- 当然なことですが、案内の内容と異なる情報を載せにくいです。もし明らかに異なる情報を載せた場合、読者にとっては予想していない内容なので嫌がられる可能性が高いです。
- メルマガと混同されるおそれ
- メルマガを高い頻度で配信している企業の場合、案内メールをメルマガと混同して開封されない恐れもあります。
リードナーチャリングメール
リードナーチャリングは、メールを特定の人に自動で配信できるように設定できる機能をもったマーケティングオートメーションとともに近年急速に活用されるようになった方法です。
リードナーチャリングとは英語で Lead Nurturing といいます。「Lead≒見込み客」・「Nurturing≒育成する」、つまり、見込み客を育成することです。
展示会などで獲得した顧客の名刺を活用し、それぞれの顧客のフェーズに合わせた自社商品・サービスに関連する情報を定期的なスパンで顧客に配信し、商品を購買する可能性の高い見込み客へと育成します。リードナーチャリングのメールを配信する期間は商品・サービスにもよりますが1ヶ月~2年ほどのスパンとなることが多いです。
リードナーチャリングのメリット
- 開封率が高い
- メールを配信する対象は展示会に参加されたり、自社サイトを訪問した顧客などの場合が多いので、自社商品・サービスに対して関心が高いことがほとんどです。そのため、開封率も高いことが多いです。
- コンテンツを考えやすい
- リードナーチャリングはそれぞれのフェーズの顧客の状況を想定して自社商品・サービスの配信を行うので、顧客像が明確になっています。よって、それぞれの顧客に合わせたコンテンツを考えるのは比較的簡単と言えるでしょう。
リードナーチャリングのデメリット
- 長期的な運用が必要
- リードナーチャリングでは見込み客を育成することが目的なので短期間で終わることは少ないです。長期的なスパンで、顧客を育成することを前提としたメール内容を考える必要があります。
たとえば最初に配信するメールは挨拶と、商品の軽めの紹介、1ヶ月目は自社商品を導入するメリットについて紹介するメール、2ヶ月目は自社商品を導入した企業の体験談を紹介するメール、3ヶ月目は自社商品を導入するうえでかかってくるコストの事例と見積もりの案内のメール。このように段階を踏んだメール内容とする必要があります。
メール広告
メールアドレスを保有している媒体に頼んでメールに広告を掲載するものです。メールはスパムメールではなく、メールの配信を承諾している人にのみ送られます。広告をクリックすると自社サイトや専用のランディングページに飛ぶようになっています。
メール広告のメリット
- 多くの人にリーチできる
- 媒体が多くのメールアドレスを保有しているため多くの人にリーチ出来ます。
- ターゲティング可能
- 媒体の保有する情報から属性を絞り込むターゲティングが可能です。
メール広告のデメリット
- 費用がかかる
- メールを代行して配信してくれる媒体に広告費を払う必要があります。
トランザクション・メール
Webサイトにユーザー登録した場合やメルマガに購読者として登録した場合に自動的に顧客に送信される「確認メール」がトランザクション・メールです。
トランザクション・メールのメリット
- 開封率が高い
- トランザクション・メールは、他のメールに比べて開封率が高い特徴があります。そこで注文に関連した情報をメールに掲載するのもよいです。例えば、購入した商品に関連したおすすめ商品を簡単に紹介し販促につなげるのも良いです。
トランザクションメールのデメリット
- 質次第で後々に悪影響
- 最初に顧客に配信されるメールであるトランザクションメールの質が悪いと後々のメルマガなどのメールの開封率に悪影響する可能性があります。
まとめ
当記事で紹介したようにメールマーケティングといっても様々な種類があり、それぞれにメリット、デメリットが存在します。自社のマーケティング戦略にあったメールマーケティングを採用するようにしましょう。