4つの事例から見るオウンドメディアの成功と失敗
集客手段として注目が集まるオウンドメディア。しかし、オウンドメディアは紹介する内容によって効果的な方法が変わってくるため、やみくもに行なっても効果が出にくい性質があります。
そこで、今回は4つの事例からオウンドメディアの成功と失敗を見ていきましょう。
この記事の目次
集客手段として注目が集まるオウンドメディア。しかし、オウンドメディアは紹介する内容によって効果的な方法が変わってくるため、やみくもに行なっても効果が出にくい性質があります。
そこで、今回は4つの事例からオウンドメディアの成功と失敗を見ていきましょう。
オウンドメディアを成功させるために
オウンドメディアを成功させるために何をすべきかを考える前に、なぜ今オウンドメディアがこれほどまでに注目されるようになったのかを考えていきましょう。
オウンドメディアはなぜ注目されているのか?
オウンドメディアとは、自ら所有するメディアのことで、広報誌やホームページなどがあたります。
オウンドメディアはユーザーにとって有益な情報を流すことで、ユーザーと信頼関係を築くことができるため、最近ではコンテンツマーケティングの一つとして、とても重要視されるようになりました。
例えば、何かに悩んでいるユーザーはインターネットで気軽に解決策を探します。そのとき、あなたの会社のホームページに解決策が提示されていれば、そのユーザーはあなたの会社に興味・関心を持つようになるでしょう。
信頼関係さえ築くことができれば、いずれはリピーターとなって何度もあなたの会社の商品やサービスを利用してくれるかもしれません。
オウンドメディアは一度しっかりとしたコンテンツさえ作り上げてしまえば、それほど手間をかけることなく維持・運営をすることができます。広告費も必要ないことも、注目されている理由だと思います。
中には、「オウンドメディアさえしっかり作りこむことができれば、集客で困ることはなくなるだろう」という専門家もいます。それほどまでに、オウンドメディアの重要性は増しているのです。
オウンドメディアを成功させるために必要なこと
オウンドメディアを成功させるために必要なことは、その本来の目的を常に忘れないことです。オウンドメディアは、ユーザーの信頼を得ることを目的に行ないます。
もしユーザー目線を忘れて、自社の商品・サービスを押し売りする内容のコンテンツばかりを掲載してしまったら、その時点でオウンドメディアは失敗するでしょう。信頼どころか、ユーザーから見透かされ、マイナスの効果しか生まない結果となります。
オウンドメディアを成功させるためには、ユーザー目線を持ちユーザーにとって有益なコンテンツを作り上げていくことが大切です。しかし、口では簡単に言えますが実際にそのようなコンテンツを作成していくことは困難です。
なぜなら、コンテンツを同じように作ったとしても、会社ごとにユーザーに提供する商品・サービスが異なるため、オウンドメディア自体の効果が変化してしまうからです。
また、同様のサービスが増えるほど似通ったオウンドメディアが多数存在することになるため、今あるものと同じクオリティのオウンドメディアを制作したとしても、ユーザーにとっては全くメリットがなくなる場合もあります。
現在成功しているオウンドメディアの事例や失敗した事例を知っておくと、あなたの会社のオウンドメディアを成功させる参考になると思います。
では、次の章から実際にオウンドメディアの4つの事例を紹介します。
オウンドメディアのつの事例
オウンドメディアの2つの成功事例と2つの失敗事例を順番に見ていきましょう。
オウンドメディアで成功した2つの事例
まずは成功事例を2つ紹介します。
圧倒的なコンテンツ量と質で差別化して成功した例
競合が増加していく中で、キーワード選定やタイトルの付け方だけでは、オウンドメディアを成功させることが難しくなってきています。
しかし、そんな状況の中、圧倒的なコンテンツ量と内容の質の高さから、他サイトと差別化し、オウンドメディアを成功させている事例がいくつかあります。
Webマーケティングの情報を取り扱った「バズ部」は、競合が多い中、圧倒的な情報量と文章のわかりやすさ、網羅性を駆使して、たった100記事で100万PVを達成するという大成功を収めています。
他にも、「Lig」や「LISKUL」などのサイトも同様にコンテンツで勝負しているオウンドメディアで、いずれも他との差別化ができており、成功しています。
ただし、このようなコンテンツ勝負のサイトは時間が経つにつれて今後も増加していくと考えられるため、ただコンテンツを増やしていくだけでは差別化しづらくなってくるでしょう。
明確なコンセプトを持って、それに沿ったサイトを構築していくことが大切だと思います。
SNSや動画コンテンツを利用して成功した例
TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSが普及するにつれて、その影響力が増しています。また、YouTubeに関連する動画を流し、それを見た視聴者が興味をもってサイトに流入してくるような仕組みを持たせている企業もあります。
このように、SNSや動画コンテンツを利用することでオウンドメディアを成功させている事例があります。
例えば、「TABI LABO」はその9割がFacebookからのアクセスになっており、Facebook上でいいねをされることで情報が拡散し、莫大なアクセス量となっています。
SNS経由のアクセスはもともと興味を持っていない人が多いように思われますが、単純にサイト自体の露出が増えれば、新たに興味を持つ人が多くなるため、オウンドメディアとしては成功させることができるのです。
また、動画を使って商品・サービスの体験レポートなどを載せ、それを拡散させることでアクセスを増加させる試みも行われています。動画では文字だけでなく、視覚・聴覚を利用したアピールができるため、より効果的に魅力を伝えることができるでしょう。
これから、また別のSNSや動画サービスが出てくるかもしれません。そういうときはチャンスだと思って、オウンドメディアに取り入れられないかを考えるといいですね。新しいサービスであれば、競合も少なく成功確率を上げることができますから。
オウンドメディアで失敗した2つの事例
それでは、次に失敗事例を2つ紹介します。
サイトの更新が止まってしまった
よくある失敗事例の一つにサイトの更新が止まってしまう場合があります。すでに十分なコンテンツ量がある場合は多少更新が止まったとしてもそこまで大きな影響はないと思いますが、まだの場合はオウンドメディアが失敗する可能性が高いです。
そもそもオウンドメディアは効果が出るまでに時間がかかります。なぜなら、どれだけ優れたSEO対策を行なったとしても、Googleからサイトを評価されていくまでには数か月の時間がかかるためです。
Googleから高評価を得るためには、できるだけ頻度よく、かつ有益な情報を発信する必要がありますが、サイト更新が止まった場合、更新頻度が低いサイトだとGoogleに判断され、サイトの評価を上げることができなくなってしまいます。
コンテンツに一貫性がない
コンテンツに一貫性がないと、ユーザーはわかりにくく感じやすいです。例えば、ある記事は5000文字以上の分量で読み応えのある文章なのに、別の記事では500文字程度でどうでもいい記事だったり。
文字数以外にも、文字の装飾やコンテンツの内容レベル、文章の調子などに一貫性がないと、読者はわかりにくく感じます。できるだけ、統一するようにしましょう。
特に、コンテンツの内容レベルに一貫性を持たせておくことは非常に重要です。想定読者、いわゆるペルソナを事前にしっかりと決め、サイトのコンセプトをしっかりと決めていれば問題ないと思います。
しかし、サイトコンセプトがしっかりとしていない場合、軸がぶれて何が言いたいのかよくわからないサイトになってしまう可能性があります。
まとめ
今回はオウンドメディアを成功させるために必要なことを説明した後、4つの事例からオウンドメディアの成功と失敗を見ていきました。
オウンドメディアを成功させるためには、ユーザーにとって有益なコンテンツを制作していくことが重要です。しかし、オウンドメディアが注目されるにつれて、競合が多くなり、今までよりもオウンドメディアを成功させることが難しくなっています。
成功事例2つと失敗事例2つから、下記のことをお伝えしました。
- コンテンツの質と量で差別化することは今後は難しくなってくる
- サイトコンセプトを持ち、それに沿ったサイト制作が大切
- 時にはSNSや動画を利用し、アクセスを流入させる仕組み作りをしよう
- 新しいSNSや動画サービスが出現したら、ぜひ利用を検討しよう
- Googleの評価のため、サイトの更新は最低限行なうこと
- サイトのコンテンツには一貫性を持たせよう
ここで紹介した以外にも、成功しているオウンドメディアはたくさんあります。また、自分が困ったときに見ているサイトがどんな構造・コンセプトをもっているのかを分析すると、非常に勉強になりますよ!