一気に攻めるか、じっくり勝負するか? ワード選定の前にビッグワードとロングテールワードとの違いを理解しよう!
SEO対策の柱の1つがキーワード選定です。自社の見込み客や顧客になるユーザーが、どのような意図でどのようなキーワードで検索しているのかを知ることができれば、自社のWebサイトなどに誘導しやすくなります。キーワード選定はさまざまな要素を考慮する必要がありますが、その前提として理解しておく必要があるのが、ビッグワードとロングテールワードの存在です。それぞれワード選定時にどのような意味があるのか解説します。
SEO対策の柱の1つがキーワード選定です。自社の見込み客や顧客になるユーザーが、どのような意図でどのようなキーワードで検索しているのかを知ることができれば、自社のWebサイトなどに誘導しやすくなります。キーワード選定はさまざまな要素を考慮する必要がありますが、その前提として理解しておく必要があるのが、ビッグワードとロングテールワードの存在です。それぞれワード選定時にどのような意味があるのか解説します。
ビッグワード/ロングテールワードとは
SEO対策で欠かせないキーワード選定
自社サイトなどのSEO対策で欠かせないのが、「キーワード選定」です。どのようなキーワードで検索された場合に自社サイトへ誘導したいのか、または誘導すべきかを決めることは、SEO対策の基礎中の基礎と言えるでしょう。そしてその際に考慮しなければならないのがビッグワードやロングテールワードの存在です。
ビッグワードとロングテールワード
ビッグワードとロングテールワードは、それぞれキーワード検索される回数や頻度で分類したものです。検索数が多いワードが「ビッグワード」、反対に少ないワードが「ロングテールワード」です。これだけだと、「なんだ、単に検索数が違うだけか」と思われかもしれません。しかし、検索数の違いを生む原因や、検索数の違いから生じる特性などを理解しておくことがキーワード選定にとって重要となります。それぞれの特性は以下となります。
ビッグワード
検索数が多いのがビッグワードですが、人気のキーワードですので競合する企業も多くなります。日常でよく使用されるような一般的な言葉である場合が多く、ビッグワードになるキーワードの数(種類)は少なくなります。キーワード数が少なく競合が多いのでSEO対策としては逆に難易度が高く、SEO対策コストも高くなる傾向にあります。
ロングテールワード
ロングテールワードは、上記とは反対に検索数が少ないワードを指します。検索数が少ないワードは、ミドルワードやスモールワードと呼ばれる場合もありますが、概ねそれら2つを足したものがロングテールワードだと考えても良いでしょう。ロングテールワードはビッグワードと比較して競合が少なく、よりニッチなワードとも言えます。その分SEO対策の難易度は下がり、コストも相対的に低くなります。
ビッグワードは一般的に1つのキーワード(例えば「パソコン」など)で構成されますが、ロングテールワードは、一般的に複数のキーワードを組み合わせたもの(例えば「パソコン 高性能 安い」など)になります。
ビッグワードの特徴
ビッグワードのメリット
ビッグワードをキーワードとして使う場合には次のようなメリットがあります。
上位表示を獲得できれば、多数の流入が期待できる
検索数が多いビッグワードで上位表示が獲得できれば、多くの流入が期待できます。
コンバージョンの増加が期待できる
流入量が増すので、当然自社サイトなどを経由したコンバージョンの増加を期待することができます。
認知度が高まる
コンバージョンが達成できなくても、多数のユーザーが自社サイトに流入することで、会社や製品の認知度が向上します。
関連するキーワードを見つけることができる
これは派生的なメリットですが、ビッグワードはさまざまな関連キーワードと共に検索される場合が多いため、関連キーワードを分析することで新たな発見につながる可能性があります。
ビッグワード活用時の課題
反対にビッグワードを使う際には次のような課題があります。
検索意図が判断しづらい
多くのユーザーがさまざまな目的で検索しているので、その意図が読みづらいという課題があります。例えば「パソコン」と検索しても、購入したいのか、修理したいのか、また勉強したいのか、などさまざまな意図が考えられます。実際のSEO対策ではそれらの意図を読んだうえで、対策していく必要があります。
競争が激しい
ビッグワードは、企業間で「取り合い」になっているケースが多く、上位表示を獲得するには、競合先よりも上回った施策を実行する必要があります。ちなみにビッグワードの競合相手は必ずしも自社の事業の競合企業とは限らず、普段はまったく無関係の企業が競合になる可能性もあります。
対策コストが高くなる
上記のような課題に対応しながらビッグワードのメリットを享受するためには、さまざまな検索意図を汲み取って、しかも競合よりも優れた高度な技術が必要です。しかも数的にも多くの対策を講じて競合より優位に立つ必要があります。従って対策に必要なコストも高くなります。
ロングテールワードの特徴
ロングテールワードのメリット
ロングテールワードをキーワードとして使う場合には次のようなメリットがあります。
上位表示させやすい
ロングテールワードは競合=競争相手が少ないキーワードですので、同じキーワードでも上位表示させやすいと言えるでしょう。それほど高度なテクニックを用いなくても比較的上位表示が可能です。対策コストもビッグワードと比較して安く済む場合が多くなります。
検索意図が判断しやすい
ロングテールワードは複数ワードで構成されるため、ユーザーが検索する意図が比較的判断しやすくなります。再度「パソコン」を例に取ると、単に「パソコン」だけでは検索意図は読みづらいですが、「パソコン 高性能 安い」であれば、高性能で安価なパソコンを探しているのではないか、と推測ができます。
コンバージョンさせやすい
検索意図が分かりやすいので、ユーザーのニーズに沿ったコンテンツの作成も容易になります。その結果、検索意図をよく汲み取った内容のWebページやランディングページが作成でき、最終目標であるコンバージョンにも結びつけやすくなります。
ロングテールワード活用時の課題
ロングテールワードを使う場合に気を付けなければならない点には次のようなものがあります。
大量の流入は見込めない
元々検索数が少ないロングテールワードですので、仮に適切なSEO対策を施したとしても大量の流入は見込めません。大量の母数が必要な場合は、キーワードを組み合わせるか他の施策と同時進行させるかなどの対策が必要となります。
成果が出るまでに時間がかかる
上記のように、さまざまな対策を組み合わせて流入を徐々に増やしていく必要があるため、目に見える成果が出るまでにはある程度の時間が必要になります。
まとめ
- ビッグワードは検索回数が多いワード、ロングテールワードは検索回数が少ないワードのこと
- ビッグワードは人気のワードなので競合が多くSEO対策の難易度が高くコストも上がる。しかし上手く上位表示させることができれば、大量の流入が期待できる。
- ロングテールワードは競合が少ない分SEOが比較的容易でコストも抑えることができる。反面、一気に多量の流入を促すことは難しい。
SEO対策の際には、ビッグワードとロングテールワードのそれぞれの特性を理解したうえで、自社の課題や設定したゴールに適したワードを選定しましょう。