広告の費用対効果を見える化できる!CPCとPPC広告とは?

デジタルマーケティングの利点の1つが、その時々の状況によってダイナミックで臨機応変な運用ができることです。その代表的な考え方が今回紹介するCPCとPPC広告です。それぞれ何を表して、どのような点が臨機応変な運用につながるのかを解説します。

広告の費用対効果を見える化できる!CPCとPPC広告とは?

デジタルマーケティングの利点の1つが、その時々の状況によってダイナミックで臨機応変な運用ができることです。その代表的な考え方が今回紹介するCPCとPPC広告です。それぞれ何を表して、どのような点が臨機応変な運用につながるのかを解説します。

CPCとPPC広告とは

デジタルマーケティングでは、似ているけれども少し違った意味の用語がよく使われます。今回取り上げるCPCとPPC広告も、そのような似て非なる用語。混乱しないようまず言葉の整理をしておきましょう。

CPC(Cost Per Click)は、1クリックあたりの単価=クリック単価で、デジタル広告が実際にユーザーにクリックされた場合に発生する単価を表します。一方、PPC(Pay Per Click)広告は、クリックした回数分のみ料金が発生する方式のデジタル広告のこと。似て非なるCPCとPPC広告ですが、密接に関連していることはご理解いただけると思います。

デジタル広告にはクリック毎に課金されるPPC広告の他にも、表示毎に課金されるCPM(Cost Per Mille)方式や、掲載期間によって費用が決まるCPD(Cost Per Day)方式などの課金方式があります。

PPC広告が採用されているデジタル広告

一口にデジタル広告といってもさまざまな種類がありますが、PPC広告は次のような広告で主に採用されています。

リスティング広告(検索連動型広告)

リスティング広告は、Googleなどでキーワード検索した際に、検索結果と共に表示される広告です。特定のキーワードに興味のある見込み客に絞り込んで訴求できるのが特徴。リスティング広告の多くがPPC方式を採用しています。

ディスプレイ広告(コンテンツ連動型広告)

ディスプレイ広告は、見込み客が閲覧しているWebサイトなどの内容に応じて、関連する広告が表示されます。リスティング広告は原則テキストでしか表現できませんが、ディスプレイ広告の場合は画像や動画を利用できるため、表現の幅が広いのが特徴です。また、特定キーワードで絞り込むリスティング広告よりもターゲッティングが緩いため、潜在的な見込み客にもアプローチできるという利点があります。

SNS広告

SNS広告は、X(旧Twitter)やFacebook、InstagramなどのSNS上に配信する広告を指します。SNS上の行動から推測した興味分野などに絞り込んで配信できるのが特徴です。SNS広告では、PPC方式以外のCPM方式や、いいね・シェアなどのエンゲージメントで課金される方式も採用されています。

CPC決定の仕組み

PPC広告ではクリック毎に課金されますが、その際の価格(クリック単価=CPC)は、原則入札によって決まります。より高額で入札した広告ほど優先的に表示される仕組みです。

もちろん高額で入札した方が有利にはなりますが、それではすぐに予算をオーバーし、費用対効果が合わなくなってしまう恐れがあります。PPC広告では予算を管理する機能を持つものが多いので、それを活用して日単位や週単位、月単位の予算消化状況を随時確認しながら出稿を管理するのが一般的。予算を消化してしまうとそれ以降広告は表示されなくなりますので、特に注意が必要です。

リスティング広告の場合はキーワード毎に入札しますが、検索ボリュームが大きい(=多くの人に検索されている)キーワードや、収益性の高いビジネスに関わるキーワードは競争相手が多くなるため入札価格が高くなる傾向にあります。広告表示の優先度は入札価格の他にも、「品質スコア(Googleが評価する10段階の広告品質)」などによっても左右されますので、広告の品質を上げることも必要になります。

PPC広告のメリット

PPC広告には次のようなメリットがあります。

費用対効果が高い

クリックされた場合のみコストが発生するので、一般的に費用対効果が高い広告だと言われています。ただし、広告がクリックされた後に問い合わせや申し込みにしっかりとつなぐことができなければ、費用対効果は上がりません。費用対効果向上のためには、実際にどの広告がどの程度成果に結びついているかを細かく管理しながら運用することが必要となります。

臨機応変な運用ができる

掲載期間と掲載料金が決まっている広告では、一度出稿すると原則変更することはできません。PPC広告の場合は、クリック数やCPC、予算消化状況などを確認しながら出稿や停止など臨機応変に広告を運用することができます。

効果測定が容易

クリック数やクリック率、広告表示(インプレッション)数などが随時取得できます。それらの数値を活用することで、広告の効果が思ったほど得られない場合などに状況を分析し、容易に改善行動をとることができます。

PPC広告運用における課題

PPC広告を運用する際に注意すべき点には次のようなものがあります。

CPCが高騰する場合がある

特にリスティング広告において、旬なキーワードなどに人気が集中して入札価格が高騰してしまうことがあります。予算に余裕があれば良いのですが、余裕がなければ他に効果的なキーワードを探す必要があります。

運用のための知識や人的リソースが必要

PPC広告は、臨機応変な運用が可能な反面、都度状況を分析して必要な改善策を講じることで広告効果が見込めるような広告です。従って、一定以上の運用知識とそれを実際に運用するための人的リソースの確保が必要となります。

まとめ

・CPCは広告が1クリックされた場合の単価のこと、PPC広告はクリックした回数分のみ料金が発生する方式の広告のこと
・PPC広告はリスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告などで主に採用されている
・PPC広告におけるCPCは原則入札によって決まる
・PPC広告のメリットは費用対効果が高く臨機応変な運用が可能な点
・PPC広告運用時には、CPCの高騰や運用のための知識/リソースが必要な点に注意が必要

PPC広告においても、他の広告等と同様にターゲットを明確にすることが非常に重要です。運用を始める前に、誰に向けて広告やメッセージ届けたいのかをしっかりと定めましょう。

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