オウンドメディアのよくある間違い | 自社サイトを改善するために取り外すべき13の要素
自社のウェブサイトから排除した方がいい12の要素を紹介します。
この記事の目次
この記事では自社のウェブサイトから排除した方がいい12の要素を紹介します。
もしかするとこれらの要素をがあることで、せっかく自社サイトへ来てくれた訪問者をみすみす逃してしまっているかもしれません。
これらの要素をチェックして、ぜひ自社サイトのWEBマーケティング改善に役立ててください。
サイトから取り外すべき13の要素
あいまいなイメージを伝えるヘッドライン
サイトのヘッドラインでよくある失敗は、ごく一般的で当たり障りのない言葉です。「サービスの質が素晴らしい」ことについてや「価値が高い」という表現で書かれているヘッドラインを見た訪問者はページを閉じて離れていってしまいます。
ヘッドラインに価値観などが書かれていて、その下のコピーで明確なベネフィットが書かれているようなサイトがありますが、そういった場合は下部のコピーとヘッドラインを入れ替えるとよいでしょう。
ヘッドラインには自社が「何を提供しているか」がハッキリと分かる明確なコピーを入れることをお勧めします。
サイトのヘッダー部分にSNSのアイコンを設置する
自社サイトにSNSへのリンクを設置するのはよいアイデアですが、サイトのヘッダー部分にあるSNSアイコンは離脱に繋がる傾向があります。一度サイトからでていった訪問者がまた戻ってくる可能性は低いでしょう。
自社サイトのヘッダーにSNSアイコンを設置している企業は割と多いのですが、これはあまりオススメしません。
SNSへのリンクを貼る時は慎重に行いましょう。
もしSNSのアイコンを設置するなら、ヘッダー部分ではなくフッター部分にしたほうがサイトの直帰率は下がることになるでしょう。
またサイト内のコンテンツでシェアされたい内容があるページにのみSNSへのリンクを貼るのはよいアイデアです。
YouTube動画の再生後のサジェスト動画リンク
サイト内にYouTube動画を埋め込むことはカンタンで効果的なようですが、注意して下さい。動画の再生後に表示されるサイトはまったく関係のないサジェスト動画のリンクが表示されることで訪問者がサイトを離れてしまう可能性があります。
YouTubeでは動画埋め込み時のオプションで「関連動画を表示しない」というオプションがあります。
動画を埋め込む際にはサジェスト動画が表示されないようにすることがオススメです。
びっしりテキストの詰まったページ
サイトを訪れたほとんどの人は「じっくり内容を読む」ことはありません。多くの人は「スキャン」します。そして興味をもった部分だけ読んでいます。
ページを開いて文字だけがびっしりと詰まっていると、訪問者は読むことを辞めてページを閉じてしまうでしょう。
ページ内のテキストは行間を空けたり、改行位置を変えることですっきりと見せることができます。
段落あたりの行数は最大でも5行以下にすることで、テキストを見た時の圧迫感が減ります。また見出しや太字を活用することで視覚的にスッキリと見やすくすることができるでしょう。
ストックフォトの人物写真の使い方には要注意
人間の顔はとても強力なパワーを持っています。
人はページを開いて人の顔があると、まずそこに目が行ってしまいます。
会社や商品のイメージを伝える上で、ストックフォトの写真素材はとても便利ですが使い方には注意が必要です。
ストックフォトの美しいモデルの人物写真や完璧なライティングで撮影された写真素材は「作られた感」がしてしまって、信憑性が下がる可能性が考えられます。
自社のリアルなイメージを伝えるなら、多少の予算を用意してカメラマンに撮影してもらうことを検討してみてください。
もし予算がない場合なら、自分で撮影することもできます。最近のカメラは性能が高いので、プロでなくとも充分に使える写真が撮影できるでしょう。
プレスリリースをそのまま載せる
プレスリリースはブログ記事やレポートなどのコンテンツとは異なります。マスコミに対してのアナウンスです。
プレスリリースの文体はWEB用の文体とは違うものです。
リリースの内容をそのままコピーアンドペーストしたり、PDFとしてアップロードする前に以下のことを確認してみてください。
- 自社サイトに訪れる内でマスコミ関係者は何%だろうか?
- プレスリリースをサイト用のコンテンツにする手間はどのくらいだろうか?
- 自社の見込客にとってプレスリリースを見る価値はあるだろうか?
もし自社サイトでプレスリリースをコンテンツとして載せるなら、次のフォーマットにすることで読みやすいコンテンツができあがります。
- プレスリリースのヘッドラインとリリースの画像を表示する
- 小見出しや箇条書きを使用して、ブログ記事のように読みやすい体裁にする
- 商品やサービスへのリンクを表示してサイト内のコンテンツへと繋げる
- 自社の関連ページへのリンクや資料請求のリンクを貼る
PDFファイルをそのまま貼り付ける
PDFファイルはかんたんにダウンロードできたり、印刷時のフォーマットの維持には役立ちます。
ですが、ページ内のトラフィックの計測、ページの内容をシェア、情報のアップデートの簡易さ、SEOといった観点からいってPDFファイルをサイト内にそのまま貼り付けるのはあまりオススメできません。
可能ならサイト内のコンテンツはすべてhtmlベースのものにすべきでしょう。またコンテンツを印刷して利用する場合などに限ってPDFファイルを使用するのはよい選択だといえます。
ひと目で「広告」だと分かる自社商品のバナー
現在はどのサイトも広告で溢れています。
ひと目でみて広告だと分かるバナーの設置は、見込客を獲得する最も良い方法ではないでしょう。
自社商品を案内するなら、記事風に見せるバナーやネイティブ広告と呼ばれるサイトコンテンツに似せた形式で誘導することをオススメします。
お客さまの声ページ
お客さまの声は強力なマーケティングツールですが、ただページに載せるだけでは効果が半減します。
Googleアナリティクスなどで計測してみるとわかりますが、単なるお客さまの声だけのページを見る人は訪問者全体の割愛からみてとても少ない傾向にあります。
この対策としては、
- お客さまの声ページを排除する
- その代わり、全てのページに別のお客さまの声を設置する
特にページで扱っているコンテンツに関係するお客さまの声はページの反応率に大きく影響します。
Eメールのリンク
クリックしたらメールソフトが起動するタイプのメールリンクは訪問者に好まれない傾向にあります。またスパムメールが増えるというデメリットもあります。
Eメールのリンクはフォームと違って計測できるデータも少なくなりますし、入力された内容のバックアップもされません。
サイトにEメールのリンクを張っている場合はシンプルにフォームに変更するとよいでしょう。
そしてフォーム入力後のサンキューページをGoogleアナリティクスのゴール地点として設定しておきます。そうすることでサイト訪問者の反応率を計測することができるようになります。
大量の入力欄があるフォーム
EFO(エントリーフォーム最適化)という対策がありますが、たくさんの入力欄があるフォームは離脱される確立が上がります。
フォームに入力してもらう項目は「必要最低限」のものにしたほうが入力率は上がることになります。さらに必要な情報があるなら、フォームからの情報を受け取った後に電話やメールなどでコミュニケーションをとることで聞くという方法があります。
送信ボタンに「送信」と記載する
資料請求のフォームの下に送信ボタンを設置している場合、その文言に注意して下さい。
送信ボタンに書かれた文言は反応率に大きく影響します。
送信ボタンの文言は訪問者の視点で、かつ行動を促す文言を利用することで反応率を引き上げることができます。
サンキューページが「行き止まり」になっている
資料請求後に表示するサンキューページで、ただ「ありがとうございます」とだけ表示するサイトはたくさんあります。
ですが、これは貴重な機会損失です。
サンキューページで別のオファーを提案することで、そのオファーへの反応する確立は通常の数倍になるというデータがあります。
すべてのサンキューページで何かしらのオファーをすることができると、訪問者に適切なオファーが提供でき、高い成約率を実現できる可能性が上がります。
まとめ
ここで紹介されている「排除すべき要素」については、異なる意見もあるかもしれません。
実際には自社サイトを運営する上で、反応を計測しながら改善していってもらうのが最もよいサイトの改善策になります。
とはいえ今回紹介した要素は多くの場合、訪問者のレスポンスを向上させることになるでしょう。
ぜひこれらの要素を改善して、より多くの見込客の獲得に活かしてください。