「来場者客目線」で、行列のできるブースづくりを目指そう!

どのような視点でブースレイアウトについて考えていけば良いのかを、順を追ってご説明していきます。

「来場者客目線」で、行列のできるブースづくりを目指そう!

展示会のブースレイアウトを考える際には「来場者/顧客目線」で考えたり判断することが重要です。出展者としてはそれなりのコストを掛けて出展するので、自社製品を最大限アピールしたいのは当然かもしれません。

しかし来場者の立場で考えると、製品の宣伝を見に来ている訳ではなく、自分たちの課題を最もスマートに解決してくれるモノを探しに来ているはずです。従って、そういった来場者=顧客の来場目的に即したブースレイアウトにするべきです。具体的にどのような視点でブースレイアウトについて考えていけば良いのかを、順を追ってご説明していきます。

まず見つけてもらう

自社のブースを「見つけてもらった」ら、その次は自社の出展コンセプトや訴求内容を「素早く一瞬で理解してもらう」ことが必要です。なぜなら多くの来場者は逐一立ち止まってすべての展示内容を確認することはありません。立ち止まるのは興味を持ったブースだけです。従って歩きながらでも「素早く一瞬で」展示内容を理解してもらうような工夫が必要です。

まず重要なのが「何が展示してあるかがひと目で分かるように」しておくこと。一般的には開放的なブースづくりにしておく方が展示内容が見通しが良くなるので有利です。もちろん単に開放的なブースであれば良いという訳ではなく、むしろクローズなブースであっても展示内容が何らかの形で分かりやすくなるような工夫がされていれば問題ありません。重要なのは展示内容が回りから見て分かりやすいということです。

「分かりやすい」ブースにするためには、レイアウトだけではなく展示方法にも工夫が必要です。製品自体を見せるのが最も効果的であれば、その製品を最もインパクトのある方法で展示することを最優先にしましょう。特に動きのある製品などには有効です。展示台数を多めに用意してボリューム感を出すのも良いかもしれません。

製品の外観や動作にあまり訴求力がない場合は、パネルや動画、写真などに工夫が必要になります。メディアとしての訴求力の強さは、1番が動画、続いて写真、文字パネルの順になりますが、コンテンツを作製するコストもほぼそれと比例します。従って動画を作製する場合は、どの程度のクォリティを求めるべきかを費用対効果を考慮して判断しましょう。例えば短編で印象的な動画を作製し、それを補足するような写真や文字パネルを用意することで相乗効果を狙うなど、費用対効果を最大限にするようなアイデアが必要になります。

そして忘れがちで失敗しやすいのが、文字や画像の「大きさ」です。いくらクォリティや訴求力が高いキャッチコピー/アイキャッチを作っても、通路側からよく見えなければ意味がありません。メインとなるそれらのコンテンツは、来場者が「通路から歩きながら見ても理解できる」サイズにしておく必要があります。

出展内容を素早く一瞬で理解してもらう

自社のブースを「見つけてもらった」ら、その次は自社の出展コンセプトや訴求内容を「素早く一瞬で理解してもらう」ことが必要です。なぜなら多くの来場者は逐一立ち止まってすべての展示内容を確認することはありません。立ち止まるのは興味を持ったブースだけです。従って歩きながらでも「素早く一瞬で」展示内容を理解してもらうような工夫が必要です。

まず重要なのが「何が展示してあるかがひと目で分かるように」しておくこと。一般的には開放的なブースづくりにしておく方が展示内容が見通しが良くなるので有利です。もちろん単に開放的なブースであれば良いという訳ではなく、むしろクローズなブースであっても展示内容が何らかの形で分かりやすくなるような工夫がされていれば問題ありません。重要なのは展示内容が回りから見て分かりやすいということです。

「分かりやすい」ブースにするためには、レイアウトだけではなく展示方法にも工夫が必要です。製品自体を見せるのが最も効果的であれば、その製品を最もインパクトのある方法で展示することを最優先にしましょう。特に動きのある製品などには有効です。展示台数を多めに用意してボリューム感を出すのも良いかもしれません。

製品の外観や動作にあまり訴求力がない場合は、パネルや動画、写真などに工夫が必要になります。メディアとしての訴求力の強さは、1番が動画、続いて写真、文字パネルの順になりますが、コンテンツを作製するコストもほぼそれと比例します。従って動画を作製する場合は、どの程度のクォリティを求めるべきかを費用対効果を考慮して判断しましょう。例えば短編で印象的な動画を作製し、それを補足するような写真や文字パネルを用意することで相乗効果を狙うなど、費用対効果を最大限にするようなアイデアが必要になります。

そして忘れがちで失敗しやすいのが、文字や画像の「大きさ」です。いくらクォリティや訴求力が高いキャッチコピー/アイキャッチを作っても、通路側からよく見えなければ意味がありません。メインとなるそれらのコンテンツは、来場者が「通路から歩きながら見ても理解できる」サイズにしておく必要があります。

展示内容に興味をもってもらう

展示内容を理解してもらうことができれば、次に必要なことは「興味を持ってもらう」ことです。ここでもう一度、「来場者/顧客目線」を思い出す必要があります。

展示品や出展コンセプトはあくまで出展者側が決めるものです。来場者は、そもそも展示されている製品自体が欲しい訳ではありません。自分たちの抱える課題に対する解決策を探すために展示会に情報収集に来ています。来場者にとっては、展示品などはその課題を解決してくれるかもしれない1つの手段にしか過ぎずません。

従って、パネルや展示内容は出展製品の機能を説明するよりも「来場者のどのような課題を解決するのか? できるのか?」ということに重点をおきましょう。具体的には「このような課題があり、課題があるはず!」という課題提示から、それをこの製品は「このように解決する!」という課題の解決までのストーリー立てをするのが良い方法です。製品の機能のみを訴求しても、それがどのような課題を解決するのかを提示しなければ、その製品の”来場者にとっての意義”が伝わりません。

例えば、今までにない超小型の通信デバイスを出展するとして、そのサイズが極小であることを訴求しても(単に小さいことは理解できたとしても)、その活用イメージが湧きにくいものです。そこで、具体的に今まで搭載できなかった機器に搭載して通信機能を付加できたり、その機器を使った遠隔監視や遠隔操作などのソリューションを提示した方が、来場者の視点では興味を持ってもらいやすいものです。「小さくなったことでそんなこともできるのか!」と感じてもらえればしめたものです。

ブースに入ってもらう

展示会の当面のゴールはブースに入ってもらうことです。入りやすいブースの条件は、入り口が分かりやすく、中がよく見えること。単純過ぎるように思えるかもしれませんが、このことが意外と重要かつ忘れられがちです。

やはりここでも自分が来場者になった気持ちで考えてみましょう。少しぐらい興味がそそられるブースを見つけたとしても、入り口がすぐに分からなければ、その瞬間に足は次のブースに向いてしまうことが多いのではないでしょうか。そして中の様子がよく分からなければそのブースに気軽に入ろうとは思わないでしょう。

また、いわゆる来場者の「導線」については、以前は「強制導線」が多く使われた時期もありましたが、来場者にとってのデメリットが大きいため現在は来場者がどこからでも出入りできるタイプのオープン型の導線が主流です。強制導線の場合に重視される出展者側の意図よりも、来場者の自由な動きを促進する方がむしろ来場者を呼び込みやすく、結果的に出展者側にも利益があると考えられます。

出入り自由のオープン型とはいっても、適当なレイアウトでいいということではありません。「これで正解」というものはありませんが、出展者側の展示コンセプトと来場者の意図の双方を考慮したレイアウトが望ましいでしょう。

まとめ

  • ブースレイアウトを考える際には「来場者/顧客目線」で判断することが重要
  • 展示会会場では自社ブースをまず見つけてもらうことが必要
  • 来場者が素早く展示内容を理解できるようにレイアウトや展示方法を工夫する
  • 展示内容に興味を持ってもらうためには、機能を訴求するよりも課題/解決案を提示する方が効果的
  • 入り口が分かりやすく見通しの良いブースが入りやすいブースの条件

いかがでしたでしょうか。展示会のブースレイアウトを考える上でもやはり重要となるのは「顧客理解」です。顧客理解とは言っても実はそれほど難しいことではなく、自分自身が展示会に行った時のことを思い出せば自ずと答えが出てくるものです。

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