マーケティング手法のすすめ|各施策を網羅的に解説
今回はコンバージョンを上げるために有効的なWebマーケティング施策を、成功事例と共に網羅的に解説しますので、改めて見ていきましょう。
この記事の目次
近年Webマーケッターに求められているレベルが上昇しつつあり、単にWebマーケティング施策を構築するだけでなく費用対効果の算出、PDCAサイクルの構築など多くの業務が課せられています。
そんな中、Webマーケティングを上手く活用しきれていないと感じている方も少なからずいるでしょう。
今回はコンバージョンを上げるために有効的なWebマーケティング施策を、成功事例と共に網羅的に解説しますので、改めて見ていきましょう。
集客のためのWEBマーケティング
SEO(検索エンジン最適化)
Google、YahoolJapanといった検索エンジンからの自然流入を獲得するための施策。
検索結果を上位に持ってくることが出来れば長期的な効果が期待できますが、「流入数を増やす=ゴール」となっているケースが多いので注意が必要。
オウンドメディアでは欠かせないWebマーケティングの一つです。
* 事例/病院検索ポータルサイト
ある病院検索ポータルサイトでは、病院名と地域名での検索で結果上位をキープしていたものの流入数に伸び悩む。
病院検索をするユーザーのニーズを調査したところ病気の原因や症状などの情報が多く求められていることが分かり、健康情報のコンテンツを充実。これにより自然流入数を従来の4.5倍に引き上げることに成功。
SEOで重要なのはあくまでコンバージョンの取れるキーワードを戦略に入れることです。どんなに流入数が増えても最終目標に繋がらないのでは意味がありません。
オウンドメディア
トリプルマーケティングの一つであり、自社が運営するメディアサイトやブログのこと。即効性はないものの顧客と長期的な関係を築くためには欠かせない施策です。
会社のブランディングにもなり、発信する情報云々で信頼関係を作っていくことが出来ます。
* 事例/LIGBLOG
今やオウンドメディアの代表格との声も高いLIGINCが運営する「LIGBLOG」。
Webマーケティング、業務効率化のTips、地域情報など総合的にコンテンツを充実させることで圧倒的な流入数を保有。
オウンドメディアでは珍しく広告収入を得ているのも特徴。
LIGBLOG: http://liginc.co.jp/
オウンドメディアではとにかくユーザーが満足するコンテンツを充実させることが重要です。単調にならぬよう本来の路線からずれたコンテンツが必要なことも。
ソーシャルメディアマーケティング
SMMとも略され、FacebookやTwitterをはじめとしたSNSを自社運用し、ユーザーと長期的な関係を構築していく施策。話題性の高いコンテンツは口コミにより広がり、費用対効果が最大になる可能性があります。
* 事例/株式会社バルーンズプロ
「風船屋さん」というニッチな市場でSMMに成功した事例。
風船とはまったく関係のない、かつユーザーの目を引くような写真をシェアすることでいいね!やシェアを多く獲得。
結果としてユーザーに風船のニーズが出現した際に同社を利用。
写真もただシェアするだけでなく、「おもしろい!」と思えるようなコメントを入れるなどの工夫が凝らされている。
株式会社バルーンズプロ:https://ssl.balloons-pro.co.jp/
SMMでは写真の重要性が非常に高く、ユーザーにインパクトを与えるものであればあるほど効果を発揮します。
”1枚の写真は1000の言葉を持つ”とも言われるほどなので、「まずは目にうったえかける」のが基本。
オフライン
Web上ではなくリアルで施策するWebマーケティングで、オフラインからオンラインへ誘導することが目的となる施策です。
街頭広告や雑誌などからWebサイトへ流入するユーザーはニーズが高く効率的にコンバージョンへ繋げることが出来ます。
* 事例/Emart
韓国の大手スーパーであるEmartはWi-Fiルーターを搭載したバルーンを製作し、電車の中や街中で飛ばすという珍しいオフラインマーケティングを実施。
バルーンが発しているWi-Fiに接続し会員登録することで同スーパーのクーポン券がもらえる。
Emart:http://www.konest.com/contents/shop_mise_detail.html?id=2138
チラシなどにQRコードを貼り付けるだけでもオフラインマーケティングであり、アイデア次第で様々な施策を打ち出すことが可能です。
比較的コストはかかりますが費用対効果は高いでしょう。
リスティング広告
検索結果上位に表示される広告であり、流入数の即効性は非常に高いですが細かい管理体制が非常に重要です。
* 事例/水野染工場
法被(はっぴ)や半纏(はんてん)などをオーダーメイドで製造する水野染工場では、個人客獲得に向けてYahoo!Japanのリスティング広告をスタート。
以来数年で個人客の流入数が急増し投資額は16倍、売上も急上昇。
水野染工場:http://www.hanten.jp/
BtoB企業が新たにBtoCビジネスを開拓する際には是非とも活用したい施策です。
コンバージョンを上げるためのWEBマーケティング
EFO(エントリーフォーム最適化)
コンバージョンがなかなか上がらないWebサイトで原因の多くを占めるのが、エントリーフォームでの離脱率。
これを最適化することでコンバージョンを直接的に向上することが可能です。
* 事例/結婚式場の情報ポータルサイト
送信ボタンのデザイン統一、フォーム登録時間の記載、「最短30分で提案」など自社の強みをアピール、必須項目と任意項目の明確化など、フォームを全体的に改善することでCVRを2倍増加させることに成功。
EFOを行い入力フォームの申込み完了率が2倍になった成功事例:https://ferret-plus.com/70
EFOは多くのWebサイトの課題となっており、常に最適化が求められています。
「どんなフォームならば離脱しないか?」「どうすればユーザーの負担は減るのか?」など、常にユーザー目線に立って考えることが大切です。
例えばフォームにおいて郵便番号検索で住所が自動記入されるのも立派なEFOですね。
LPO(ランディングページ最適化)
Webサイトの着地点とも言われるLP(ランディングページ)を最適化することで、ユーザーの離脱率を防ぎます。
アクセス元となった外部リンクに応じてページを作成するなど、ユーザーの関心・趣向に合わせたLP作りが鍵となります。
* 事例/Gaba
英会話教室であるGabaはマンツーマン教室契約のコンバージョンを上げるべく、流入キーワード分析を行いキーワードに適したLPを作成。
資料請求率を従来より1~2ポイント高めることに成功し、顧客獲得までのコストを削減することに成功。
LPOでは何をゴールにするかを明確化することが重要です。
資料請求がゴールなのか?もしくは会員登録がゴールなのか?など、目的により作成すべきLPの全体像が見えてきます。
リマーケティング広告
一度Webサイトを訪問したユーザーに対して打ち出す広告であり、自社サービスに対する興味・関心があるため効果の高い施策。
当然中にはリターゲティングにより獲得出来ないユーザーも多数いるので、引き際を考えなければ余計のコストがかかるので注意が必要です。
* 事例/freee
現在10万社以上に導入されているクラウド会計ソフトfreeeでは、Webサイトに訪問したユーザーが過去に閲覧したコンテンツごとにリマーケティング広告を複数用意。
「ユーザーが求める情報へとスムーズに辿りつけるように」という運営方針のもと施策したリマーケティング広告によりコンバージョン率を高めることに成功。
freee:https://www.freee.co.jp/
freeeの事例のようにただリマーケティング広告を打ち出すのではなく、ユーザーのニーズを把握した上でそれにマッチした広告を打ち出すことで、より高い効果が得られそうです。
WEBマーケッターが考えること
いかがでしょうか?Webマーケティングこうして改める見ると、実に多くの施策が存在しています。
Webマーケッターとして重要なのはこれらの施策を熟知し、自社のWebマーケティングに最適な施策を構築することではないでしょうか。
初心に戻ったつもりで改めてWebマーケティングについて学ぶのも良いかもしれませんね。
今回紹介した施策が頭を抱えている多くのWebマーケッターの機転となれば幸いです。